Volta, a tool to ease Node version management

2023年8月8日

4 分で読めます

フロントエンド開発者は、Node.jsをベースに作業を進めることが多いでしょう。プロジェクトが進行中の際はあまり気になりませんが、新たなプロジェクトを開始する際や、プロジェクトの初期段階において、Node.jsのバージョン管理が煩雑であることに気づいたことはありませんか？

Node.jsのバージョンを調べて、

Node.js

Node.js® is a JavaScript runtime built on Chrome’s V8 JavaScript engine.

Node.js

最近のパッケージマネージャーとの違いに格闘する。

Node.jsのバージョンを調べたり、最近のパッケージマネージャーとの違いに戸惑うこともあるかもしれません。npmやyarn、pnpmなどのツールを使う際には、それぞれの特性や動作を理解しなければなりません。これによって、プロジェクトの設定や依存関係の管理が複雑化します。

そこで登場するのが「Volta」です。Voltaは、Node.js関連のバージョン管理を効率的に行えるツールです。Voltaを活用することで、これらのバージョン管理に関するストレスから解放され、スムーズな開発に専念できるでしょう。

Volta - The Hassle-Free JavaScript Tool Manager

Volta: Start your engines.

The Hassle-Free JavaScript Tool Manager

Node.jsのバージョンを切り替える作業や、プロジェクトごとに異なるバージョンのNode.jsを使用する必要がある場合、Voltaはその手間を軽減します。また、他のツールと異なり、Voltaはバージョン管理だけでなく、依存関係の管理にも注力しており、開発プロセスをスムーズにすることに貢献します。

フロントエンド開発者として、Node.jsを使用する際の煩雑さを解消し、効果的な開発を行うために、ぜひVoltaを取り入れてみましょう。その利便性と効果を体感しながら、開発プロジェクトを円滑に進めていくことができるでしょう。

導入

以下は、公式ページに掲載されている手順ですが、解説いたします。

# install Volta
curl https://get.volta.sh | bash

# install Node
volta install node

# start using Node
node

インストール

以下のコマンドでVoltaをインストールをします。

# install Volta
curl https://get.volta.sh | bash

このコマンドを実行することで、Voltaが使用可能になります。ただし、シェルを再起動する必要があります。

Nodeのインストール

以下のコマンドでNodeをインストールします。

# install Node
volta install node

これだけのコマンドで、最新の安定版のNodeがインストールされます。シェルを再起動すると、Nodeを利用できるようになるはずです。以下のコマンドで、Nodeを試してみてください。

# start using Node
node

Yarnのインストール

私はNodeのパッケージマネージャーとしてYarnを好んで使用しています。したがって、以下のコマンドでYarnをインストールします。pnpmやnpxを使いたい場合は、yarnを置き換えるだけで利用可能です

# Install yarn
volta install yarn

その他機能

VoltaはNodeを利用する際に、各ツール間の違いを吸収してくれるため、様々な機能が提供されています。プロジェクトを開発する際には、ローカルサーバーを起動する際のvolta runについて紹介します。一般的に、開発環境でローカルサーバーを起動するためには、yarn runなどのコマンドを使用することが多いかと思いますが、Voltaを使用することで、これらのコマンドを集約して管理することができます。

公式ドキュメントから引用しますが、操作感を統一できるのでとても扱いやすいです。

Run a command with custom Node, npm, and/or Yarn versions

USAGE:
    volta run [FLAGS] [OPTIONS] <command> [--] [args]...

FLAGS:
        --bundled-npm    Forces npm to be the version bundled with Node
        --no-yarn        Disables Yarn
        --verbose        Enables verbose diagnostics
        --quiet          Prevents unnecessary output
    -h, --help           Prints help information

OPTIONS:
        --node <version>         Set the custom Node version
        --npm <version>          Set the custom npm version
        --yarn <version>         Set the custom Yarn version
        --env <NAME=value>...    Set an environment variable (can be used multiple times)

ARGS:
    <command>    The command to run
    <args>...    Arguments to pass to the command

volta run | Volta

volta run