HHKBのマッピング(と余談) ― Keymapping for HHKB

2023年7月22日

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近年、キーボードの選択肢が多様化する中で、個人の作業スタイルや好みに合わせたカスタマイズが求められています。Happy Hacking Keyboard（HHKB）のキーマッピングの変更と、Dvorak配列の採用による効果について考察してみましょう。

HHKBキーマッピングのカスタマイズ

HHKBは、そのシンプルなデザインと快適なキータッチで知られていますが、個々のユーザーによっては、キーマッピングのカスタマイズを行い、さらなる使いやすさを追求することがあります。このために提供されているのが、「Happy Hacking Keyboard キーマップ変更ツール」です。このツールを使えば、キーボードの各キーに割り当てる機能を変更できるだけでなく、Fnキーを使ったレイヤーのカスタマイズも可能です。

Fnレイヤーとエディターの利用

特に、プログラミングやテキストエディタの作業において、Fnレイヤーは非常に重要です。エディターにVimを使用している場合、カーソル移動やテキスト編集などの操作を素早く行う必要があります。Fnレイヤーのカスタマイズにより、これらの操作をより効率的に実行できるようにすることができます。ただし、最適なFnレイヤーの設定を見つけるまでには、実際の作業と試行錯誤が必要です。

参考までに私のキーマッピングを公開します。

HHKB_Setting_Dvorak

HHKB_Setting_Dvorak.hks

3 KB

HHKB_Setting_Colemak

HHKB_Setting_Colemak.hks

3 KB

HHKBのキーマッピングを変更するには、公式から出ているHappy Hacking Keyboard キーマップ変更ツールが必要です。

Dvorak配列の効果

Dvorak配列は、タイピングの効率と快適さを向上させるために設計されたキーボード配列です。この革新的なアプローチは、従来のQWERTY配列に比べて指の移動距離を最小限に抑え、タイピング作業を効率化することを目指しています。Dvorak配列の効果とそのメリット・デメリットについて考察してみましょう。

Dvorak配列のメリット

タイピング速度の向上: Dvorak配列は、キーの配置を指の動きに合わせて最適化しています。これにより、同じ指で連続するキーを押す場面が多くなり、タイピング速度が向上する可能性があります。指がより自然な動きでキーを押すことができるため、スムーズなタイピングが実現します。
疲労軽減: 指の移動距離が短くなるため、長時間のタイピング作業においても疲労を軽減することができます。特にプロフェッショナルやライターなど、毎日大量のテキストを入力する人にとっては、指の負担が減少することが重要です。
分散入力の促進: Dvorak配列は、両手での入力を多く取り入れています。このため、左右の手を効果的に使うことで、負担が均等に分散されます。QWERTY配列のように同じ手で連続的にキーを押す場面が少なくなるため、偏った負荷を軽減できるでしょう。

Dvorak配列のデメリット

学習コストの高さ: Dvorak配列はQWERTY配列とは異なるため、新しいキーの配置に慣れるまでに学習コストがかかります。特に長年QWERTYを使用してきた人にとって、最初の段階で違和感を感じることがあるかもしれません。
他の環境での適用難: Dvorak配列を使用している場合、他のキーボードやPCを使用する際に適用が難しいことがあります。一般的なQWERTY配列を前提としたソフトウェアや環境では、Dvorak配列が適切に機能しないことがあります。
一部のソフトウェアへの非対応: 一部のソフトウェアやゲームは、QWERTY配列を前提としているため、Dvorak配列の使用に制限が生じることがあります。特にゲームなどで特定のキー操作が必要な場合、適用が難しいことがあります。

Dvorak配列の選択肢

Dvorak配列の採用を検討する際には、メリットとデメリットをバランス良く評価することが大切です。Dvorak配列は、短期間での効果だけでなく、長期的な快適性と生産性向上を追求する人にとって魅力的な選択肢と言えます。学習コストや他の環境への適用難に対するリスクを理解し、自身の作業スタイルに合った配列を選ぶことが重要です。

Dvorak配列は、タイピングの効率と快適さを向上させるために設計されたキーボード配列です。タイピング速度の向上や疲労軽減など、そのメリットは確かですが、学習コストや他の環境での適用難に対するデメリットも存在します。自身のタイピングスタイルや作業環境に合わせて、Dvorak配列の採用を検討してみることは、生産性向上と快適なタイピング体験を追求する一環とし

まとめ

HHKBのキーマッピングのカスタマイズとDvorak配列の採用は、キーボードの使用体験を大きく変える選択肢です。自身の作業スタイルや快適さを追求するために、これらのカスタマイズを検討してみることは価値があります。ただし、変更に際しては慎重な計画と試行が必要です。キーボードは個人の作業環境に深く関わる重要な要素であり、最適な選択を見つけるために時間をかけることをお勧めします。

キーボードとマウスの進化

余談ですが、東プレが製造するRealforceシリーズは、キーボードだけでなくマウスも提供しています。特に、静音マウスに静電容量無接点方式を採用したRM1マウスは、ゲーミングデバイスにもかかわらず静音性と快適な使用感を両立しています。東プレのプレミアムな製品群は、キーボードとマウスを揃えて使用することで、シームレスな作業環境を構築することができます。

一方で、ゲーミング業界では新しいトレンドも見受けられます。例えば、Wooting 60HEのようなアナログメカニカルキーボードは、<1msの入力反応速度を持つなど、ゲームプレイの快適さを追求するものです。Valorantなどの競技シーンではとてもよく見かけるバイスです。